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話の途中ですが、久しぶりの登場^^

先週末に2016年初キャンプに行って来ました。
1日目は、宮崎県の最南端「都井岬」や、鹿児島県志布志市「ダグリ岬遊園地」で遊び、同県肝付町の「津代キャンプ場」でキャンプ。
2日目は同町「宇宙空間観測所」を見学してぼちぼち下道で帰路に着きました。

You Tubeに動画をUPしました!

ちらっと見てハイヨ~
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その後Sとの親密度は急速に深まった。
仕事帰りに喫茶店。休日はツーリング、連休にはキャンプにも出かけた。

彼の話は面白く、失敗談や自虐ネタが多い。
そんな話題の中で今も鮮明に覚えているのが、平戸へキャンプツーリングに行った時に話してくれた失恋話だった。

Sには学生時代ずっと好きだった娘がいたが、一度も話すことが出来なかったと言う。
卒業式の日、最後にどうしても思いを伝えたくて真っ赤なバラの花束をバイクに乗せ、彼女達が集まる喫茶店に走った。
意を決し店の扉を開け真っ直ぐ彼女の座る席に向う。
女子数人が話しているテーブルの前に立つと何も言わず花束を彼女に差し出した。

「それで」俺はその先を急かした。
「いやそれだけ・・・」

Sはきびすを返すと、唖然とした店内の同級生の視線を背に店を出たそうだ。
きっと緊張で右手と右足が同時に動いていたんじゃないかな^^
img010_stay.jpg

面白おかしく話してくれたが、彼の3年間の片思いは始まりもせず終わりもしなかったのだ。
Sは積極的で人見知りなく、要領も良くて何でも上手く立ち回われる。
皆はそう思っているが、実はシャイで不器用な人間なんだと言う事をほとんどの同僚は知らなかったと思う。

そんなSと疎遠になりだしたのは入社3年目の夏ぐらいからだった。
彼の顔から笑顔が消えて伏し目がち、いつも悩んでいるような感じだった。
同級生のN子と付き合っていると言う噂が聴こえていた。
その子は同じ職場の先輩の彼女だって事は周知の事実だった。
嘘かホントか解らない。俺はSの口から聞くまで無関心を装った。

その日は夜勤で、Sと休憩時間にベランダでダベっていた。
彼は歯切れの悪い口調で話し始めた。
「俺N子と付き合っているんだ」
「え、そうなんだ」
「どう思う?」
「どうって、先輩とは?」
「もう別れたんだって、良いように遊ばれて捨てられたみたいなんだ」
「まじで・・・」

先輩とはホントにきれいに切れているのかな?
職場恋愛で、元彼は同じ職場。変な噂が飛び交っていたし、
N子はおとなしくて話しても反応が無く、愛嬌のある子だとも思えない。
はっきりとは言えないが、俺は否定的な感じの事を言った。

そんな雰囲気を感じたSは重い口調で続けた。
「子供が出来たんだ」
「え!Sの?」
「いや、先輩の子供」
「・・・」

「そんなに状況で付き合うべきではないよ。まだ若いし、これからも色んな出会いがあるし、世間を少しかじったばかりじゃないか・・・」
俺ははっきりと反対した。

でもSは本気だった。

「結婚しょうと思っている」
「子供は?」
「産ませて俺が育てる」
「先々の事を考えて、自分の子ではない子供を大切に育てられるのか?」
「そのつもりだよ」
「・・・」

Sはやさしい人間だった。
彼にしてみると純粋に彼女が好きだっただろうし、一番つらいのは彼女で助けてやりたいと言う気持ちが強かったのだ。

そんなSの気持ちも汲まずに、俺は本気で反対した。
会社にいる限りは好奇の目にさらされるし、個人的にはもっと遊び相手でいて欲しかったのだ。

彼の思い悩んだ顔は、誰からも応援されず、祝福もされない。
言い出す事さえはばかれる。そんなところからきていたのだ。

一人でも味方になってくれる人が欲しかったのではないのか・・・。。。
それに気が付いたのはずいぶんたってからの事だった。
俺はひどい奴だ。何故「頑張れよ、応援してる」と言えなかったのか・・・

自分の高校最後の夏の出来事と重ね合わせていた。

③へ続く
「STAY DREAM」

熊本空港(現在の「あそ熊本空港」)にいた。
”S”は少しこわばった顔をしている。
彼のこんな表情を見たのは初めてだった。


俺は地元の中小企業に就職した。
IC関連の工場で、女子社員が全体の6~7割を占めると言う。
「これでむさい男子校生活も終わりだ」
とタカをくくっていたが、なんと配属先は会社で唯一の男子だけの職場だった(泣)

しばらく腐っていたものの、丁度1年で配置転換があり、女子の多い選別課へ移動となった。
ICを検査する装置のオペレーターが業務で、慣れない職場で最初に話しかけてきたのがSだった。

その顔には見覚えがあった。
入社式の時、皆が期待と不安で緊張している開始前の時間に、
Sは椅子の角にちょこっとお尻をのせて、可愛い女子と話していたのだ。
痩せてすらっとした体に、リーゼントと長い襟足。高らかな笑い声が響く。

「あいつは絶対いけ好かない奴だ」
と心の中で決めつけていた。

Sはおもむろに俺に近づくと、
「おいだんご、俺S。同級だろよろしく」
と言った。いきなり呼び捨てかよ!
嫌な奴だと思ったが、同じ班で同じシフトと言う事もあり、一応見えない壁を作って対応していた。

しばらくするとSはバイク乗りと言う事が解った。しかも当時流行のレプリカ系ではなく
モデル末期のCBX400Fを高校卒業間際に新車で買って乗っていると言う。
同じバイク好きだし、流行に流されないところに好感を感じていたが、
仕事中のSはとても嫌な相手だった。

口が上手いのだ。要領がいいと言うかなんというか、口八丁でのせられて
いつの間にかSの分の仕事をやらされているのだ。
そしてSはグルグル職場を回っては、あっちでしゃべり、こっちでしゃべり・・・

かなり打ち解けてきたのだが、そこだけがどうも納得がいかない。
そしてある日、
「俺明日から1週間出張に出るからその間車を預かってくれないか」
「ついでにだんごのセンスでいい感じでカスタムしてくれたらありがたいな」

「・・・」

体よく車を押し付けて、さらにイジってくれと言う。
渋々了承したもののなんだか納得がいかない!

よしかっこ悪くイジってやろう^^
そう決心した俺は、地味なSのカローラにダサイ改造を加えだした。

まずグリルセンターのエンブレムを外し、メルセデスベンツのスリーポインテッドスターを取り付けた。
ついでにグリルを外すと中に黄色のフォグを吊り目(逆ハの字)で取りつける。
チョーダサい!吹き出しながら改造を加える。

最後にグリル廻りを旧ゴルフGTIみたいに赤い縁取りのテープを貼り終了。
Sがどんな反応をするだろうか^^

s_coro.jpg

1週間後車を受け取りに来たSは、
「おー!カッコイイ」
と俺の予想を超える反応を見せた。
「めっちゃいいじゃん、面白いよ」と満面の笑み。

そんなSになんだか俺も笑えてきた。
Sは飾らない。三枚目も出来る。シャレが解る。そしてなかなか面白い奴だと見直したのだ。

続く

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